経営発達支援計画事業 令和6年度 事業評価委員会 開催実施報告

開催日時

令和7年10月2日(木)13:30 ~ 15:45

開催会場

袋井商工会議所3階会議室

委 員
所 属 委員氏名
鈴木宣二技術士事務所 所長
  (静岡県診断士協会 相談役)
鈴木 宣二
日本政策金融公庫 浜松支店
   国民生活事業 事業統括
潮見 昌道
静岡県信用保証協会 常務理事 菅沼 久和
東海税理士会 磐田支部 伊藤 誠
会議内容

1.開 会
2.議 事
(1)委嘱状交付について
(2)委員の自己紹介について
(3)委員長の選出について
(4)経営力再構築伴走支援モデルに基づいた事業者への各種支援制度について
   講師:株式会社MSマネジメントパートナー 中小企業診断士 村越 誠也 氏
(5)第2期経営発達支援計画 令和6年度事業評価 (案)について
   ・支援事例紹介 (株)ルーツ 取締役 田代 貴志 氏
   ・経営革新の推進について
     袋井商工会議所 経営革新推進アドバイザー 北川 弘志
   ・質疑応答・意見交換
   ・令和6年度事業評価について
(6)第3期経営発達支援計画 令和7年度事業について
(7)事業評価委員からのアドバイス

委員の主な発言内容

  ・補助金支援に関して採択された場合に手数料等はかかるのか。
  ・創業融資においても、事業計画書をChat GPT等AIを使って作成してくる人が多くなったと感じている。
  ・経営革新計画の承認を得ることのメリットとして、事業計画書の策定であったり、事業所様の頭の整理ができたりすることがあると思う。もっとそのようなメリットを周知していただくのが良いかと。
  ・経営革新計画の承認に何のメリットがあるのかというところですが、 国民事業の事業括として中堅企業向けのファイナンスをずっとやってきたなかで、ある程度の事業規模が成長してくるにつれて、いろんな補助金を申請するにしても、経営革新計画は当然のように先にとったうえで、展開していくということをやっている事業者さんが非常に多いところを見ると、やはり小規模事業者においても、まずベースのところで、診断士の先生の協力をいただきながら作って、そこで頭を整理して、そこからいろいろな補助金を含めた設備投資計画を膨らませていくという形で事業展開をしていくというのは、すごく理にかなっていると思う。
  ・新しく令和7年度、第3期の経営発達支援計画をスタートしていると思うが、 先ほど話があったように、小規模事業者の支援から花火まで、非常に事業が幅広いなかで、これだけのことをやってくるのは大変だと思うが、なかなか単独では難しいと思うので、様々な機関と連携をして、私どもも一緒になってお手伝いができればと思うし、 目標達成にぜひ頑張っていってほしい。
  ・私もお客様には商工会議所に加入して、絶対得するから、情報をもらってきなさいと、よく言っているが、今後も良い付き合いをしていけたらと思うし、振っていただくのは振っていただければ支援できる部分もあるかなと思う。
  ・サーチボックスは商工会議所に行けば利用できるのか。私たちの利用するお客さんが飲食店とか小売店の方ですが、新たに新規出店だったり広告をどの辺に重点的に撒くとかというときに
例えば商工会議所さんに相談してそこでアドバイスもらえたりとかするのか。
  ・この辺が人口から見て過密しているとか、進出すならこの辺がいいとか、そういうのがあるとすごく良いかなと思う。商工会議所で分からなくても、ここに行けば情報あるよっていうのを教えてもらえたらすごくありがたい。あとはSNS。うちのお客さんでも全然やらないところとかもあって、小売店や飲食店、美容院とかはやらない理由もないかなというのもあるので、その辺の支援をもっとやっていただければすごくありがたい。場合によっては業者さん紹介するとか、ご支援いただければなというふうに思う。

評価結果
※評価委員4名からの平均点
事業項目 支援内容 委員会最終評価
1.地域の経済動向調査に関すること ➀管内小規模事業者の景気動向等の把握 3.50
2.経済状況の分析に関すること ➁経営分析件数 3.25
3.事業計画策定支援に関すること ➀専門家個別相談
➁BIZミル/マケプラ
4.75
4.25
4.事業計画策定後の実施支援に関すること ➀登録専門家によるフォローアップ個別相談会 4.25
5.需要動向調査に関すること ➀展示会・商談会参加者へのアンケート調査
 伴走型小規模事業者支援推進事業
➁日商fell NIPPON展示会袋井ブース
 来場者へのアンケート調査
1.50

1.50
6.新たな需要の開拓に寄与する
 事業に関すること
➀日商fell NIPPON展示会出展事業者数
➁静岡県内15商工会議所合同個別商談会
 参加事業者数
➂静岡県よろず支援拠点との合同ミニ商談会
 参加事業者数
1.75
2.50

2.50
7.事業の評価及び見直しをするための
 仕組みに関すること
➀事業の評価及び見直し
8.経営指導員等の資質向上等に関すること ➀経営指導員研修会 4.50
平均値 3.11
評価委員からの総評・コメント

 ・第2期経営発達支援計画実施期間については、新型コロナウイルスによる活動自粛期間を含み、当初の計画とは変更を余儀なくされた計画が見受けられる。当該理由により中止となった事業は評価不能のため「3」とした。
 ・商工会議所の支援員と接する機会が多い税理士としては、小規模事業者の記帳や補助金申請、経営革新計画の策定等について、相談相手としての役割、他の専門家との懸け橋としての役割を担っていただいており、商工会議所に集まる情報を提供していただけることは非常にありがたく感じている。
 ・「ふくろい応援商品券」の実施や、「ふくろい遠州の花火」など、当該計画には現れない袋井商工会議所と袋井市の協力体制による地元への多大な貢献も評価に値すると考える。
 ・限られた人員体制にあって、多くの事業者のニーズを聴き取り、必要に応じ的確に外部専門家を活用し事業者に寄り添った支援を頂いたことは素晴らしい取組みと思います。
 ・外部環境の変化から実施が難しくなった項目はあったものの、全体としては十分な実績を上げるているものと評価します。
 ・なお、展示会・商談会関連の事業については、計画設定時から事業者のニーズの変化を受けて実績が立たなかったことが主な要因と思いますので、評価3としました。
 ・需要動向調査は予算等もあり、実施できなかったのは残念です。
 ・新たな需要開拓は小規模事業者にとって地域活性化させるために、起爆剤になる可能性があります。令和7年から除外されており大変残念です。
 ・経営指導員のスキルアップは大変重要です。自分たちで計画、実践できるので、積極的に取り組んでもらいたいと思います。
 ・総じてやむを得ない事情を考慮すれば、概ね目標達成に向けて工夫を重ねたと評価します。
 ・特に、事業計画策定支援及びフォローアップについては、事業計画策定は大変重要であり、専門家を活用して伴走支援を実施、大きな成果を上げている。また、策定後のフォローアップが重要となるが、限られた人員でメリハリをつけてフォローしており大いに評価する。
 ・指導員の資質向上に関することについては、研修の効果により資質向上が図られています。引き続き資質向上に努めて頂きたい。